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畑山隆則氏 圧巻ドネア戦に見た井上尚弥の「意外」な部分 「日本人のボクサーにも真似してほしい」

[ 2022年6月12日 20:11 ]

畑山隆則氏
Photo By スポニチ

 ボクシングの元世界王者、渡嘉敷勝男氏(61)、竹原慎二氏(50)、畑山隆則氏(46)が12日、YouTubeチャンネル「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」を更新。7日に日本人初のボクシング世界3団体統一王者となったWBAスーパー&WBC&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)について語った。

 井上はノニト・ドネアとの対戦で1回終了間際にカウンターの右ストレートで最初のダウンを奪うと、2回には猛攻からの左フックで2回1分24秒でTKO勝利。19年11月の名勝負から2年7カ月ぶりとなった再戦に、わずか264秒で決着を付け、WBA王座7度目、IBF王座5度目の防衛に成功し、WBC王座を獲得した。

 元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷氏は「4ラウンドでいいパンチあたるかもしれないと言ったけど、これが倒せなかったら11ラウンドとか10ラウンドとか9ラウンドとか言って。問題じゃなかったね!2ラウンドだよ?桁が違うなあ!これはちょっと苦戦すると思ったけど…あんなにあっさりいくか?」と仰天。

 元WBA世界ミドル級王者の竹原氏も「まず井上ファンに謝りたい!苦戦するって言って。前回同様苦戦するかなって思ってたんですけど…でも、それはね、ドネアとスパーリングやったことある人から、もうフェザー級のころと変わりませんよっていう情報を聞いてたんで…井上君の一番はおごりがない。練習熱心で」と振り返った。

 元WBA世界スーパーフェザー級、ライト級王者の畑山氏は「誰しもがこんな早いラウンドで終わるとはちょっと予想できなかったでしょうけど、ちょっと冷静になって考えてみてほしい。ボクシングジム経営者としての目線なんですけども」とした上で「井上ちゃん、すごいボクシングで圧倒的な強さで勝ったけど、意外と基本に忠実なことしかやってないんですよ。打った後のガードの速さとかね。オフェンスの後のディフェンス。この速さ、これが一番大事じゃないですか。打った後っていうのが一番隙が生まれる。基本を本当に忠実によくやったなと。日本人のボクサーにも、速さとかパンチは別次元としておいておいても、基本に忠実さっていうのは日本人のボクサーにも真似してほしい」と称えた。

 さらに、畑山氏は「もう次元が違うよ!戦ってるレベルが。1ラウンドのダウンはドネアの全てを狂わせたと思う。効いてたもん、2ラウンドも。日本の至宝ですよ。ノンタイトルとか国内大会18回防衛するのも大変なのに。世界戦で18連勝ですからね?!」と井上のすごさを表現。3人とも井上の強さにうなり続け、4団体統一に太鼓判を押していた。

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2022年6月12日のニュース