元世界王者・木村翔は若手相手に苦しい引き分け「ハングリーさがない」引退も示唆
ボクシング・フライ級8回戦 木村 翔(33=花形)50・8キロ 19勝(12KO)3敗3分け<引き分け>堀川 龍(22=三迫)50・7キロ 3勝(1KO)1敗2分け ( 2022年5月9日 後楽園ホール )

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元WBO世界フライ級王者の木村翔が2年3カ月ぶり、国内では3年8カ月ぶりとなった公式試合で引き分けた。プロ6戦目の堀川とのノンタイトル戦で、5、6回と左ボディーを効かせて追い込みながら失速。終盤はスタミナ切れを起こし、採点はジャッジ2人がドロー、1人が77―75で堀川を支持する0―1だった。
木村は持ち味の右ストレート、左フック、ボディーに加え、花形ジム移籍後に取り組んだ左ジャブなど進化も披露した一方、打ち始めると大振りになってしまい、精度が落ちた。「自分のボクシングができなかった。判定はどうでもよかったし、勝ったとも思わなかった。(自己採点は)20、30点ぐらいだろうと」。終盤の失速については「正直、7、8回は脚がしんどかった。試合勘?ちゃんと練習していたし、問題ないと思ったけど、そういうのもあったかも」と振り返った。
久しぶりの日本のリングに「凄くよかった。背中に応援を感じられた。いつもアウェーだったので」と喜びを口にしたものの、世界再挑戦への意欲を聞かれると「全然ダメですね。世界は難しいです。ここで引き分けていては、ずっと追いかけてきた(WBO世界スーパーフライ級王者)井岡選手(との対戦)は無理でしょう」とトーンダウン。「自分の気持ちは固まっている」とし、「情けない。前のようなハングリーさがないとボクシングをやってもしょうがない」と引退すら示唆した。
木村は18年9月、田中恒成(畑中)に判定負けしてWBOフライ級王座から陥落。19年9月には中国・撫州でWBA世界ライトフライ級王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)に判定負けした。20年2月にフィリピンのマニラで2回TKO勝ちしたのが最後の試合で、国内での試合は田中戦以来、後楽園ホールのリングは16年5月以来、実に6年ぶりだった。昨年12月には中国・武漢で行われた格闘技イベントに出場。ボクシングのエキシビションのはずが、直前のルール変更により抱えられて頭から落とされる危険な目に遭い、今年3月には無断出場を理由に日本ボクシングコミッション(JBC)から戒告処分を受けていた。
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