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日本ユース・ミニマム級王者の伊佐「ランク全部奪う」 挑戦者・森は尚弥のハッパに「愛情感じた」

[ 2022年5月9日 15:16 ]

計量をクリアした伊佐(左)と森
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ユース・ミニマム級タイトルマッチ8回戦(10日、後楽園ホール)の前日計量が9日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者・伊佐春輔(24=川崎新田)、挑戦者・森且貴(22=大橋)ともにリミットの47・6キロでパスした。WBOアジア・パシフィック同級7位で初防衛戦の伊佐は13戦9勝(1KO)3敗1分け、東洋太平洋ミニマム級11位の森は10戦9勝(2KO)1敗。

 伊佐は「(森は)ガッツがあり、パワーもスピードもそろっている。のみ込まれないように勝ちにいきたい」と抱負を述べ、試合について「しっかりジャブを当てることが大事。その中で繋ぐカウンター、ストレートをキーに挙げている」と指摘。森が保持する東洋太平洋や日本ランキングを「全部奪いたい」と宣言した。ジム先輩の日本スーパーバンタム級王者・古橋岳也が6月7日にWBOアジア・パシフィック同級王者の井上拓真(大橋)と王座統一戦を控えており、“川崎新田ジムVS大橋ジム”の構図が続くことに「しっかりバトンを渡すためにもスッキリ勝ちたい」と意欲を示した。

 森は1月の日本ミニマム級王座決定戦で石沢開(M・T)にTKO負けして以来の再起戦にもなる。その石沢が4月にWBO同級王者・谷口将隆(ワタナベ)に挑戦して敗れた試合を会場で観戦し、「あそこ(世界)を目指すためにも頑張らないといけないと思った。凄く刺激になった」と明かした。ジム先輩のWBAスーパー&IBF統一世界ミドル級王者・井上尚弥からは「今回負けたら引退だな」とジョーク交じりにハッパをかけられたそうで、「しっかりやれ、みたいな感じのひと言がうれしかった。あんなに偉大なのにちょっかいをかけてくれて、愛情なのかなと感じた」という。「この舞台をつくってくれた大橋会長のためにも、ここから世界を狙えると思わせる試合をしたい」と意気込んだ。

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2022年5月9日のニュース