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南キャンしずちゃん弟 最後の試合はTKO負け、悲願初白星ならず 観戦の姉からねぎらい

[ 2020年2月3日 20:59 ]

プロボクサー最後の試合でTKO負けを喫した山崎晴信
Photo By スポニチ

 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(40)の弟・山崎晴信(36=エディタウンゼント)が3日、東京・後楽園ホールでプロボクサーとして最後の試合を終えた。73キロ契約4回戦で三橋直也(21=スパイダー根本)に2回29秒TKO負け。プロ3戦目で悲願の初勝利を目指したが、聖地・後楽園ホールで壮絶に散った。山崎は4日にライセンスが自動的失効となる37歳の誕生日を迎える。

 2回、三橋のワンツーの右を浴び、山崎は大の字に倒れた。即座にレフェリーは試合をストップ。プロ生活にも終止符が打たれた。「なんか、よく分かんなかったです。右をもらって倒れたのは覚えているけど…」。控室に戻った山崎はぼう然とした表情で振り返った。

 アマチュアボクサーとしてロンドン、リオ五輪出場を目指した姉の影響を受け、17年4月にエディタウンゼントジム入門。介護士として働きながら練習を重ね、同年11月に2度目の受験でプロテストに合格した。18年10月のデビューも1回26秒でTKO負け、昨年4月の2戦目も2回1分56秒TKO負けと、これで3戦全敗で、すべてがKO負け。「最後に勝ちたい」という意気込みは強かったが、願いは叶わなかった。

 初めて弟の試合を観戦した姉・静代は「負けは負けだけど、今の彼の状態としては精いっぱい頑張ったと思う。35歳から始めて経験値もない中で、後楽園ホールに立つことができたのはすごいこと。特別な場所を経験できて、負けてはしまったけど、良かったと思う」とねぎらった。

 「微々たるものだけど、1戦ごとに良くはなっていた。まだやりたい気持ちはある。もっとうまくなりたいし、強くなりたい」と山崎。プロは“定年”となるが、ボクシングは続けていく意向。姉は「趣味というか、楽しむボクシングをやればいい」とアドバイスしていた。

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