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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

C大阪 FWラファエル・ハットン「チームに貢献する達成感を得たい」

[ 2025年5月21日 07:00 ]

C大阪のラファエル・ハットン
Photo By スポニチ

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回は、FWラファエル・ハットン(29)が登場。今季新加入したブラジル人FWはJ1リーグ全17試合出場でチームトップの6得点を誇る。家族愛を力に奮闘する背番号9が、サポーターへの思いを語り、さらなる飛躍を誓った。

 セレッソサポーターのみなさん、ラファエル・ハットンです。いつも温かい応援、ありがとうございます。

 がんを患っていた妻が来日することができました。闘病に勝った妻を誇りに思います。ブラジルで一人で病と闘って不安だったと思います。一緒に過ごすことができるのは何よりの喜びです。妻と娘が来日したとき、空港に多くのサポーターの方が迎えに来てくれました。ブラジルでは経験したことのない初めての出来事だったので、とても印象的でした。妻も娘も喜んでいました。

 11日のマリノス戦の2日後がオフで、家族でUSJに行きました。特に娘が楽しんでいましたが、家族にとって本当に良い一日になりました。暮らしている場所も落ち着いていて生活しやすいので気に入っています。

 僕は19歳の8月に新潟でプレーすることになりました。ただ、ユース契約みたいな形で、練習に参加して良ければ将来的に…という内容で。すぐに試合に出場できるとは思っていなかったんです。新しい経験。ブラジルから出ることが初めてだったので、海外の生活がどういうふうなのか経験してみたい思いがありました。韓国、ウクライナ、スロバキア、そしてフランスと渡り歩きましたが、経験を重ねて今に至っていると思います。

 特にヨーロッパのクラブで学んだことがあります。トップレベルの選手が練習でも試合と同じ熱量をもってプレーしていました。それを見て自分も試合と同じくらいの強度を練習で出すように意識していますし、FWの仕事はゴールだけじゃなく、守備での貢献も大きな評価になることを学びました。私も点を取るだけではないという考え方は好きですし、試合が終わった後にいろんな形でチームに貢献できたという達成感を感じることが好きなのです。

 ここまで6得点というのは良い数字だと思っています。今後は日本のサッカーやチームのやり方に慣れてくるので、良い数字を残さないといけないと自覚しています。期待してください。

 ◇ラファエル・ハットン 1995年11月30日生まれ、ブラジル・パラナ州出身の29歳。7歳でサッカーを始める。2015年8月にJ1新潟入りしたが、天皇杯1試合に出場したのみで退団。21―22年シーズンにプレーしたフランスのトゥールーズでは主力として2部優勝に貢献。1部昇格した翌年はフランス杯のタイトルを獲得した。今季C大阪に期限付き移籍で加入。家族はパウラ夫人(31)と娘のラウラちゃん(5)。1メートル77、82キロ。利き足は右。

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