【まるがめボート SGクラシック】佐藤隆太郎 盤石の逃げ切り劇でSG連覇 早くも賞金1億円超え

[ 2025年6月2日 05:44 ]

土屋智則(左端)、椎名豊(左から2人目)、関浩哉(右端)から祝福される佐藤隆太郎
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 ボートレースまるがめのSG「第52回ボートレースオールスター」は1日、12Rで優勝戦が行われた。節イチパワーを誇っていた1号艇の佐藤隆太郎(31=東京)がインから押し切ってV。SG初優出初優勝を決めた3月30日のボートレースクラシック(若松)に続いて、SG連続優勝を成し遂げた。なお6日間の売り上げは203億6040万6600円。目標の180億円を大幅に上回った。

 エンジン抽選で最後に残っていたエース格の47号機を味方につけた佐藤隆太郎が前検から最終日まで堂々の主役を全うしてSG連続Vを決めた。運だけでなく、自力で仕掛ける決め手の鋭さと、その語り口から気持ちの強さを猛アピールした晩春の祭典となった。

 優勝戦の進入は枠なり3対3。インからコンマ15のトップスタートで主導権を握ってしまえば盤石の運びといえよう。自他ともに認めるエース機がうなりをあげ、独走態勢を築き上げた。

 「1周1マークを回った時点で大丈夫かなと思いましたね。ただ、映像を見ていたら峰(竜太)さんもまだ諦めてない感じだったので抜かれないように気をつけて走りました」

 節間を通して優勝を強く意識したのは「初戦を終えた後」と即答。3コースから角度良く捲り差して突き抜け「いい勝ち方ができたので、周りに見せつけられるよう足にしたい」と早々と野望を膨らませていた。

 3月の若松クラシックでSGウイナーの仲間入りを果たしてから立て続けにSGタイトルを獲得したのは1991年の西田靖(住之江グランドチャンピオン→下関メモリアル)以来、史上4人目。そんな偉業をあっさり達成しても「若松の時も舟足がしっかりしていたので、どっちも落ち着いていけましたね」と語る姿はとてもSG参戦が5回目の“新顔”とは思えない。

 優勝賞金4200万円を加算して獲得賞金は早くも1億円を突破。これで年末のSGグランプリ(12月16~21日、住之江)出場は確定的なものとした。

 「グランプリはセカンド(6位以内)になると思うので、獲れる確率を上げられるようにように半年過ごしていきたい」と語る姿は、なかなか堂に入っている。

 東都が生んだニューヒーローの快進撃はどこまで続くのか。攻撃力だけでなく、その強気な姿勢が多くのファンの心を魅了している。

 ◇佐藤 隆太郎(さとう・りゅうたろう)1994年(平6)5月7日生まれ、東京都出身の31歳。2014年11月5日に東京支部所属の115期生として多摩川でデビュー。15年2月9日の桐生で初1着。17年3月31日の多摩川で初Vを飾った。今年3月30日の若松クラシックを制してSG初タイトルを獲得。通算16V。同期には仲谷颯仁、野中一平、関浩哉、豊田健士郎らがいる。1メートル66。血液型O。

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