【競輪コラム】大垣→四日市のリレーG3 良かったこと、気になったこと

[ 2025年3月18日 04:50 ]

中部勢ゼロの四日市決勝。制したのは神奈川の和田真久留だった
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 今月13~16日の日程で行われた大垣→四日市のリレーG3。記者は四日市ナイターを担当したが、いろいろと思うことがあったので、早速書かせていただく。

 まずは良かった点から。4日間の総売り上げは大垣=45億8890万7900円、四日市=41億9754万5400円と、いずれも目標達成。合算すれば約87億円強。これは4日制G1、G2を超える数字だ。単純にレース数が倍なので当然ではあるのだが、ウィナーズカップ前でメンバー的に劣る中では大健闘だろう。

 選手にとってもメリットがある。賞金面はもちろんだが、決勝で3着以内に入ればG1競輪祭の権利を獲得できる。その機会も倍なのだから自然と気合が入る。

 四日市の準決勝3番勝負では、全てのレースで点数最下位となる6番車の選手が勝ち上がりに成功。そして決勝ではその中の1人だったベテラン牧剛央が3着に食い込み、20年2月の全日本選抜以来のG1出場権を得た。

 大垣では市橋司優人が3着に入り、初のG1権利を獲得。SSやG1クラスの選手と同じ斡旋である普段の記念であれば、こうはいかない。新旧問わず、活躍の場が広がったということになる。

 気になった部分は、同地区での昼夜開催。ただでさえ戦力乏しい現在の中部地区で、戦力の二分化はかなりの痛手だ。

 今回は大垣で志田龍星が最高の結果を出したので良かったが、四日市では準決勝で中部勢が全滅。6月(12~15日)には富山→四日市のリレーG3がある。同じ結果にならないことを祈るしかない。

 もう1つはタイムテーブル。ナイターの1R発走を遅らせ、レース間隔の短縮で帳尻を合わせたようだが、それでも完全なリレーではなかったし、かなりタイトに感じた。お客さんも次のレースを考える時間がもう少し欲しいのでは?いっそのこと昼夜共にレース数を減らした方が、無理のない完全なリレー化につながり、ファンに対しても親切だと思うのだが…。(岡田 光広)

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