【三国ボート G1近畿地区選手権】稲田浩二 トップS逃げで初の近畿チャンプ 若松クラシック出場権獲得

[ 2025年2月8日 19:05 ]

優勝旗を手にする稲田浩二
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 ボートレース三国のG1「第68回近畿地区選手権競走」は最終日の8日、第12Rで優勝戦が行われ、1番人気に支持された稲田浩二(40=兵庫)がインからコンマ04のトップスタートを決めて快勝。初の近畿地区№1の座に輝いた。G1優勝は22年10月の尼崎70周年以来4回目。2着には松田祐季が道中で競り勝ち、井上一輝が3着。なお節間の売り上げは56億6641万1600円で、目標額の45億円を大きく上回った。

 大寒波の到来で中止順延もあったシリーズ。最終日も雪交じりの強烈なホーム追い風が吹き荒れ、1Rから安定板装着、周回展示1周、本番レース2周で行われた。そんな最悪な水面コンディションでも、稲田にはVへの追い風が吹いていた。予選3位での準優1着だったが、トップ通過の小池修平がインで立ち遅れて6着大敗。さらには2位の馬場貴也が逃げて1着も準優待機行動違反でまさかの賞典除外になり、思いも寄らない形で優勝戦1枠が手に入った。間違いなく流れは稲田に向いていた。

 「早いとは思ったけど、スタートは自信を持って行けました。エンジンは何も触ってなくていい状態。(最終日は)スタート練習をしただけでした。1枠で勝つことができてホッとしています」

 5R発売中に行われた優勝戦出場者インタビューでは「初めてG1で優出したのが三国の地区選でした(2009年2月16日)。冬場の三国は好きなんです」と語っていたが、もちろん調整面にも自信を持っていた。今節の仕上がりも「バランスが取れていて、悪いことはない感じ。全体で見たらいい部類だと思う」とレース足には手応えを感じていた。

 近畿地区のチャンピオンに輝いたことにより来月、若松で開催されるSGクラシック(3月25~30日)の出場権を獲得した。

 「この優勝で出られるSGがあるので、もっと上を目指して頑張りたいですね」と表彰式に詰めかけたファンの前で、SGでの活躍を誓った。

 ◇稲田 浩二(いなだ・こうじ)1984年(昭59)12月8日生まれ、兵庫県出身の40歳。2004年5月16日に兵庫支部所属の94期生として尼崎でデビュー。3走目で初1着。同年9月14日の宮島で初優勝。通算成績は1429勝、48V。G1は18優出4V。SG優出は3回。同期同県の藤岡俊介、小坂尚哉と3人で“94期兵庫三銃士”と呼ばれている。1メートル69。血液型A。

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