【ボート記者コラム 侍魂8人衆全員集合!!(坂元真一)】“3度解禁”で若松が変わる

[ 2024年8月25日 04:30 ]

チルト3度を使いながら前節の若松で優勝戦に進んだ田中宏樹

 15日から20日まで若松で開催された「お盆特選競走」は西山貴浩選手が11戦10勝2着1回の準パーフェクトVで幕を閉じました。

 この節に話題になったのは、チルト3度の解禁です。柴田大輔、田中宏樹(36=福岡)の2人がチルト3度使用。強力な伸びは圧巻でした。特に田中選手は、うまくチルトを使い分け優出。優勝した西山選手も田中選手の伸びは、かなり意識したと思います。

 マイナス0.5度からMAXの3度まで、0.5度単位で調整できるのも若松の特徴。田中選手が外から行く時は、チルト2.5度がベストだったようです。伸びだけでなく、ターン回りまで良く、選手からも注目を集めていました。

 チルトを跳ねて、伸びに特化すると、起こしが悪くなったり、出足が極端になくなります。起こしが悪い上に、途中からグッと加速するのでスタートも難しくなります。

 しかし他艇を一気にのみ込む伸びは魅力で、見ている側も爽快。リスクも多く、伸び特化にする選手は多くはありませんが菅章哉、堀之内紀代子の両選手は手の内に入れています。こういう選手にとって、若松は絶好の捲り水面となりそうですね。

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