【住之江ボート SG第38回グランプリ連載<13>】池田浩二 実績と平常心で

[ 2023年12月13日 10:00 ]

平常心で10年ぶり3度目のグランプリ制覇に挑む池田浩二

 今年ここまでを振り返って、池田は「最初から成績を残せた1年だった」と納得の口ぶりで答えた。クラシック(平和島)、グラチャン(徳山)、オーシャンC(児島)、チャレンジC(三国)のSG4優出にG17優出、G21優出というコンスタントな活躍は「やっていることは一緒だから、その時のペラが合っていた」と長年の経験に裏打ちされた調整能力が支えになっている。

 「グランプリを取るというのはないけど、毎年18位に入るのは目標としてやっている」という設定を大幅に上回る年間獲得賞金ランク6位(1億465万8346円)でチャレンジCを終えて、トライアルが1st&2nd制となった14年以降では初めてとなる2ndからの登場に至った。

 前検から2日目までの3日間を調整に打ち込めることは「あまり走っていない(21年12月のグランプリ以来)ので何とも言えない」と水面相性について語る住之江攻略に向けて、大きなアドバンテージとなるに違いない。後は「変な癖のあるペラとかじゃなければ、それなりの足にはなると思う。自分は叩くのが遅いので、叩きやすいペラをもらうのが理想」という願いが抽選によってかなうかどうかにかかっている。

 11、13年と2回グランプリを制した実績と「いつも通りやるだけです」と雰囲気にのまれることなく平常心を貫きさえすれば、10年ぶり3回目の栄冠に浴する可能性はグッと高まる。大いに注目したい。

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2023年12月13日のニュース