大井修業でパワーUPの古川奈　来週重賞初騎乗

古川奈穂
Photo By スポニチ

　【東西ドキュメント・札幌＝18日】親戚の子供の成長は早いと言うが、たまに取材する若手騎手の成長も早い。2年ぶりの札幌出張となった高木。関西騎手としっかり話ができるのは北海道滞在中だけで、久々に会った若手は大きく変わっていて驚く。中でも大人びた印象を受けたのが、来週クイーンS（グランスラムアスク）で重賞初騎乗を果たす古川奈穂だ。騎乗停止中だった5月に大井競馬場で修業を重ねた古川奈。1日6時間、最多18頭の調教を付ける厳しい日々が自身を強くした。

　本人は「馬乗りとして体力的に成長した気がします。筋肉が付いた気がするし、今は疲労感なく競馬に乗れている」と説明。函館では自身初の1日2勝と、進化は結果にも結びついている。初の重賞舞台でコンビを組む相棒は、通算4勝中3勝が古川奈のリード。「初めて特別を勝たせてもらったのもこの馬。初の重賞でも心強いです」と相棒を信頼している。地に足がついた話しぶりに、いきなり大仕事の予感だ。