【芦屋ボート「ヴィーナスシリーズ第5戦」】後藤美翼 豪快捲りで7年11カ月ぶり2回目の優勝

[ 2023年6月10日 20:08 ]

15年7月以来の優勝に笑みがこぼれる後藤美翼
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 ボートレース芦屋の「ヴィーナスシリーズ第5戦 創刊75周年記念スポニチ杯」優勝戦が10日、12Rで争われ、後藤美翼(33=東京)が3コース捲りで1着。15年7月の平和島ヴィーナスシリーズ以来、2度目の優勝を飾った。2着に今井美亜、3着は広中智紗衣。

 準優で豪快に捲った後藤が、最後もSG優勝エンジンのパワーを見せつけた。枠なり3対3の優勝戦は4カド原加央理がトップタイスタートのコンマ09からのぞいた。しかし3コースカド受けの後藤は伸び返すと「優勝戦は捲ることしか考えてなかった。4番(原)が見えていたけど、機がいいのは分かっていたので乗っければ何とかなるかなって思いました」の言葉通り先捲りでインの今井裕梨をねじ伏せ、7年11カ月ぶりの栄冠へと突き進んだ。初優勝と同じ赤カポックの3号艇で「赤は一番好き。初Vの時は差したので今回は自力で決められて良かった」と笑みがこぼれた。

 石野貴之をオールスターVへと導いた14号機を引き当てた今節は「初戦も捲ろうと思ったけど、スタートで遅れて何もできず6等。それでプレッシャーがなくなり、冷静に行けました。追い上げたレースもありましたし」と気持ちの切り替えを勝因に挙げた。

 前期は勝率5・17で7月からB1に降格。それでも「A級に戻り賞金を上積みして、暮れの地元多摩川クイーンズクライマックスシリーズ(12月26~31日)に出たい」と前向きに目標を掲げる。地元の夢舞台に照準を定める後藤の今後が楽しみだ。次走は20~25日の下関一般戦に出場予定。

 ◇後藤 美翼(ごとう・みく)1990年(平2)1月31日生まれ、東京都出身の33歳。東京支部の109期として2011年11月、多摩川一般戦でデビュー。兄は翔之(37・101期)と同期の隼之(35)。同期は他に島村隆幸、丸野一樹ら。1メートル56。血液型O。

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2023年6月10日のニュース