【浦和・ニューイヤーC】ポリゴンウェイヴ　重賞初制覇！脅威の差し返しで近2走の雪辱

ゴール前ピノホホッア（右）を差し切って優勝したポリゴンウェイヴ
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　春の3歳クラシック戦線を占うS3「第66回ニューイヤーカップ」が11日、浦和競馬場で行われた。1番人気のポリゴンウェイヴが驚異の差し返しで優勝。重賞初制覇を飾った。同馬と2着ピノホホッアにはS2「第46回京浜盃」（3月29日、大井1700メートル）の優先出走権が与えられた。

　4コーナー手前で先頭に立ったポリゴンウェイヴに外からピノホホッアが急接近。直線手前で完全にかわされた。並の馬ならこれで戦意喪失。だが、ここから眠っていた闘争心が目覚める。直線、外に持ち出して瞬時にギアチェンジ。獲物を狙う肉食獣のようなフォームで粘り込みを図るピノホホッアに襲いかかる。馬体を並べる間もなく、一気に半馬身逆転してゴールを駆け抜けた。笹川が初騎乗で満点回答。「メンタルがまだ不安定で、先頭に立った時に気を抜いてしまった。前に出られてからは鋭い脚を使ってくれた。前の馬を標的にした瞬間が分かった」と舌を巻いた。

　あと一歩のところで差されて涙をのんだ近2走の雪辱。三度目の正直でゴール前の攻防を制した。「疲労をため込むタイプではないので、使えるところがあれば使いたい」と小久保師。晴れて重賞ウイナーの仲間入り果たし、意気揚々とクラシック戦線を歩む。

　◆ポリゴンウェイヴ　父ヘニーヒューズ　母カヒリ（母の父キングカメハメハ）　牡3歳　浦和・小久保智厩舎　馬主・山口裕介氏　生産者・北海道新冠町の北星村田牧場　戦績8戦3勝（南関東4戦2勝）　総獲得賞金3561万6000円。