重岡優大「ダサすぎる」王座陥落 2度のダウンで判定負け 弟・銀次朗に続けず9戦目初黒星
プロボクシングWBC世界ミニマム級タイトルマッチ ●王者・重岡優大 判定 挑戦者メルビン・ジェルサエム〇 ( 2024年3月31日 名古屋国際会議場 )

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IBF世界ミニマム級タイトルマッチは王者・重岡銀次朗が代役挑戦者の同級6位ジェイク・アンパロを2回1分15秒、KOで下し2度目の防衛に成功した。一方でWBC同級王者の兄・優大はメルビン・ジェルサエムに1―2の判定で敗れ2度目の防衛に失敗。プロ9戦目で初黒星を喫し、王座から陥落した。
12回終了後、下を向きコーナーポストに力なく寄りかかった優大。3回にプロ初のダウンを喫するなど、2度のダウンを奪われる完敗。判定結果を聞く前に負けを受け入れ「普通に俺の負け。俺が弱かった。マジで情けないし、銀(次朗)に申し訳ない」と肩を落とした。
1回からエンジン全開の相手にボディーの連打を浴びた。ガードが下がった打ち終わりを徹底的に狙われ何度も被弾。ノーモーションの右ストレートにも対応できず、6回には2度目のダウンを奪われ「2回も倒されている時点で負け」と潔く敗戦を受け入れた。昨年1月の世界戦でジェルサエムに敗れた、ワタナベジムの先輩・谷口の無念を晴らすことはできなかった。
ミドル級トーナメントの延期や、弟・銀次朗の試合直前の相手変更など、相次ぐトラブルに見舞われた興行。メインイベンターを務めた優大もその不穏な雰囲気にのまれてしまった。セコンドに入った弟・銀次朗から試合後「集中していたよ」と声をかけられると「もっと強くなりたい。だせえ。ダサすぎる」と声を震わせていた。
≪味噌煮込み好きジェルサエム 彼女にベルト≫ジェルサエムは昨年1月に谷口将隆を沈めた右を中心に序盤からポイントを稼ぎ判定勝利。「重岡兄弟は強いのでしっかり対策を練ってきた」と興奮気味だ。日本在住のフィリピン人通訳の紹介で知り合った地元愛知県春日井市出身の曽我部ゆりのさん(25)と交際中。観客席から熱い応援を受け、「名古屋は自分の地元」と喜びをかみしめた。試合後に新王者から緑のベルトをかけてもらった最愛の人は、「味噌煮込みとかも大好きなんです」と満面の笑みだった。
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