日本初のボクシング世界王者・白井義男さん　11月23日に生誕100周年記念イベント開催

　日本ボクシングコミッション（JBC）は6日、日本ボクシング界初の世界チャンピオン白井義男さんの生誕100周年記念イベントを23日に荒川区の荒川総合スポーツセンターで開催（荒川区後援）することを発表した。

　今年11月23日に生誕100年を迎える白井さんは、1923年11月23日、荒川区三河島で生まれ、アルビン・カーン博士の指導の元、才能が大きく開花。49年、日本フライ級王座、同バンタム級王座を獲得。52年5月19日、後楽園球場で世界フライ級王者ダド・マリノ（米国）を判定に下し、日本人初の世界王者となり、4度の防衛に成功した。

　当日は午前9時から18時まで同スポーツセンター1階イベントスペースに白井さんが世界戦等で使用したガウン、トランクス、シューズ、グローブ、当時の試合や練習風景を撮影した数々の写真パネルや、ゆかりの物品等を展示。さらに貴重な試合の映像も流す。参加者には、今回のイベントに合わせて作成された、白井さんの特製シールを無料で配布する。

　白井さんの妻、登志子さんはJBCを通じて「主人が世界チャンピオンになったのは70年以上前の大昔のことなのに、今のこの時代に白井義男のことを思い出していただける記念イベントを開催していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。主人は生まれ育った荒川区にとても愛着を持っており、もう一度行ってみたいという話を何度もしておりました。今回のイベントで荒川区の方々が御協力してくださったことを、きっと喜んでいると思います。本当にありがとうございます」とコメントした。