ボクシング重岡銀次朗　因縁バラダレスとの“再戦”へ　「やっと決着をつけられる日がきた」

練習する重岡銀次朗　（撮影・白鳥　佳樹）
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　10月7日にダブル世界統一戦に挑む重岡兄弟の弟で、IBF世界ミニマム級暫定王者の重岡銀次朗（23＝ワタナベ）が29日、都内のワタナベジムで練習を公開。正規王者ダニエル・バラダレス（29＝メキシコ）との王座統一戦（東京・大田区総合体育館）へ「また火が付いてきた。やっと決着をつけられる時がきた。みんながすっきりできるようにKOで勝つ」と宣言した。

　この日はシャドーボクシングやサンドバッグ打ちを披露。今月6日にフィリピンから来日した3人のパートナーとのスパーリングもこの日で打ち上げた。スパーリング総数は兄・優大とともに96ラウンドを数え「いつも通りやれることはやった。世界戦前にいろんな感覚を味わえたことはよかった」と汗を拭った。

　銀次朗が世界初挑戦だった今年1月の試合では、3回のバッティングで王者バラダレスが頭部の痛みを訴えて無効試合に。8月に再戦が決まったが、銀次朗が左足を負傷したことで10月に延期となっていた。

　待ち焦がれた再戦に「今回はケガもなく体重も順調。向こうは何かしら手を使って、勝ちにくると思う。倒すことは意識せず、自分のボクシングで確実に追い詰めていく」と自信満々。

　渡辺均会長は「銀次朗は倒すボクシングを意識しないと言うので、前回の力を見て5回くらいになるのでは」と5回決着を予想。「それでも5回ですか？早いじゃないですか」と笑顔を見せていた銀次朗は「今はまだ暫定王者。次が本当の世界戦だと思っている。今までやってきたことを全て出したい」と力強く話した。