25日に井上尚弥と対戦　王者フルトン来日「もちろん勝つために来た」

＜フルトン来日＞羽田空港に到着したフルトン（撮影・小海途　良幹）
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　WBC＆WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン（28＝米国）が11日、米国から羽田空港に来日した。25日に東京・有明アリーナで行われる、前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥（30＝大橋）とのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチに向け「すごくワクワクしている。コンディションは超良い。ただ日本をエンジョイするためだけに来たわけではない。もちろん勝つために来た」と宣言した。

　陣営とともにリラックスした様子で到着ゲートに現れ、ファンサービスにも笑顔で対応した。約2週間前の来日に「今はバッグをホテルに置いたらすぐにでも練習したい気分」と順調ぶりを強調しながら「日々、自分の体調の様子を見ながらやっていきたい」と明かした。

　28歳のフルトンは、高いディフェンス力を武器にここまで21戦無敗（8KO）と同級王者として君臨。井上との一戦は当初、5月7日に横浜アリーナで予定されていたが、井上が3月中旬の練習中に拳を負傷したため延期となっていた。「いつでも自信のレベルの程は高く保っているし、どんな問題に直面してもどれだけ気楽にできるかを常に考えている。ヒヨることも、不安に飲み込まれることもない。自分はやるべきことをやるだけだ」と決戦に向けて静かに闘志を燃やした。