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古橋岳也が35歳対決制して日本王座返り咲き ランク3位の石井渡士也「21歳の方が強い」と挑戦状

[ 2022年12月26日 21:35 ]

プロボクシング 日本スーパーバンタム級王座決定戦10回戦 ( 2022年12月26日    後楽園ホール )

日本スーパーバンタム級王者に返り咲いた古橋岳也(中央)
Photo By スポニチ

 元日本スーパーバンタム級王者同士の王座決定戦は同級2位の古橋岳也(35=川崎新田)が同級1位の田村亮一(35=JB SPORTS)に2―1で判定勝ちし、新王者となった。両者は19年9月の日本タイトル挑戦者決定戦で対戦し、古橋が判定勝ちして以来3年ぶりの再戦だった。今年6月、井上拓真(26=大橋)に敗れて王座から陥落した古橋は前日計量で300グラム体重超過し、約1時間後の計量でリミットでパスしていた。古橋は40戦29勝(16KO)9敗2分け。田村は23戦15勝(7KO)7敗1分け、

 1回は田村がワンツー主体に多く手を出したが、古橋の右で左目上をカット。2回は古橋が右ショート、左ボディーを決めて押し返した。3回は頭をつけ合っての打撃戦に移行し、古橋が左右フックの連打で田村を棒立ちにさせたかと思えば田村が右一発で盛り返すなど会場を沸かせた。古橋は4、5回にも右のクリーンヒットで見せ場をつくり、5回終了後の公開採点ではいずれも48―47で2―1とリードした。

 6回に手数を増やした田村は7回にフットワークからのフェイントでカウンターを2発入れたが、古橋もボディーの削りあいから右フックをヒット。8回は両者譲らぬ打撃戦となり、9回はボディー乱打の田村に古橋が左右フックで対抗した。10回も激しい打ち合いのまま終了ゴングを聞いた。採点は96―94で古橋支持のジャッジが2人、96―95で田村が1人だった。

 ベルトを取り戻した古橋は「前日に1回目の計量で失敗してしまって、勝てる資格がなかった。このタイトルは応援してくれた人たちのベルト」とまずは謝罪。「早く日本を卒業してアジアをやりたいと言ってきたが、前回ここぞで勝負できなくて、田村さんを意識して練習してきた」と宿敵に感謝し、「日本国内には若い人がいっぱいいる。35歳のおじさんばかりでベルトを回さないで言われるが、日本のベルトは好きなので、国内で“古橋強いな”と思わせてから次へ行きたい」と話した。

 試合後のリングには現在日本スーパーバンタム級3位で、次期指名挑戦者となる石井渡士也(21=REBOOT・IBA)も登場。「気持ちの強い王者だが、35歳。21歳の方が強い」と煽った。古橋応援団から抗議の声が上がると「ちょっと静かにしてください」と制し、「古橋選手は2回も計量オーバーしている。ちょっとだらしないので、しっかり倒してベルトを獲って、世代交代したい」と挑戦状を叩きつけた。 

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2022年12月26日のニュース