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井岡一翔 統一戦でフランコ圧倒後、エストラーダと“頂上決戦”希望

[ 2022年12月24日 04:35 ]

統一戦の会見で対戦相手のフランコのバックボードの写真の前でポーズをとる井岡(撮影・篠原岳夫)
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 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)が23日、大みそかのWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)との統一戦へ向けた会見を都内で開いた。WBC同級王者フアンフランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)が井岡との3団体統一戦に意欲を示したことを受け、改めてエストラーダとの対戦を希望。“頂上決戦”実現へ、日本人初となる複数階級での王座統一を誓った。

 自身11度目の大みそかのリングまであと1週間。昨年は中止を余儀なくされた統一戦だけに、目の前の試合に集中していないわけがない。それでもエストラーダの話題になると井岡の言葉は弾んだ。

 「一番望んでいるのはエストラーダ選手との試合なので、次の試合に勝って、一番目標にしてきた選手とこのスーパーフライ級で頂上決戦ができたら、それが一番いいと思う」

 パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強ランキング)でトップ10入りする2階級制覇のエストラーダは今月3日、元4階級制覇王者のロマゴンことローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)に判定勝ち。宿敵との3度目の対決で2勝1敗と勝ち越し、WBCスーパーフライ級王者に返り咲くと「記憶が間違っていなければ日本人が4階級制覇王者なので、彼との対戦は特別な挑戦になるだろう。フライ級時代から戦いたいと思っていた」と井岡戦を希望した。井岡は引退状態だった18年、米国でエストラーダの試合を見て現役復帰を決意。ロマゴン戦については「正直、退屈な試合。同じ試合を見ている感じ」と苦笑いしたが、かねて“最終目標”に掲げていただけに「彼にそういう発言をさせるところまで来たんだなという実感もある」と目を輝かせた。

 必勝を期すWBA王者フランコとの統一戦へ向け、コロナ下ではかなわなかった米ラスベガス合宿を3年ぶりに実行。イスマエル・サラス・トレーナーの下、約2カ月間で約100ラウンドのスパーリングを消化した。フランコを「積極的なスタイルで攻める選手。日本は敵地なのでより積極的になる」と警戒する一方、「王者同士の戦いなので、今まで築いてきたもの、王者としてのレベルの違いを見せたい」と決意表明。WBAとWBCのベルトを手にしたミニマム級に続く2階級目の王座統一で、ボクサーとしての夢を実現させる。 (中出 健太郎)

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