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岩田 世界王者ならず…まさかのデビューから9連勝ストップ「負けを認める」

[ 2022年11月2日 04:45 ]

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ   ●同級2位 岩田翔吉《判定》王者 ジョナサン・ゴンサレス○ ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )

11回、ゴンサレスのパンチを浴びる岩田(撮影・島崎忠彦)
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 壁は想像していたよりも厚かった。世界初挑戦の岩田は王者ゴンサレスに4~6点差をつけられて0―3の判定負け。豊富な経験を誇る技巧派サウスポーをつかまえきれず「結果が全て。負けを認める」と悔しさを押し殺した。

 3回、右ボディーから流れをつかみかけたが、老練な王者は接近戦を選択。その後、再び足を使う戦法に変えるなど、26歳の挑戦者は翻弄(ほんろう)された。コーナーに追い詰めてもクリンチで逃げられ、持ち味の爆発力を発揮できないまま、12回終了のゴングを聞いた岩田は「相手は効かす、効かされるというより、ポイントを取ることに徹していた。クリンチされて追撃ができなかった」。

 高校時代は後に世界王者となる井上拓真(大橋)や田中恒成(畑中)に勝利しインターハイ制覇。ライバルが早々とプロ転向したのに対し、早大に入学し心理学やスポーツビジネスを学んだ。「自分のペース」で歩み続け、実現させた世界初挑戦。だが、ライバルたちに追いつくことはできなかった。

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