アントニオ猪木氏が「猪木VS猪木」のドラマ構想? 書籍出版記念イベントでKENSOが明かす

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元プロレスラーのアントニオ猪木氏(79)の闘病を追ったドキュメンタリー番組を書籍化した「燃える闘魂 ラストスタンド」(主婦の友社)の発売を記念したトークショーが18日、東京・巣鴨の「闘道館」で行われた。
NHK総合、BSプレミアムで放送された「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」は、難病の全身性アミロイドーシスを患う猪木氏の闘病生活を9カ月間密着取材したドキュメンタリーで放送直後から大きな反響を呼んだ。今月22日の書籍発売を前に、この日は番組を企画立案し、著者として書籍化した共同テレビプロデューサーでプロレスラーのKENSO(ケンゾー)ことの鈴木健三氏(47)がNHK統括プロデューサーの松永真一氏(57)と番組制作秘話や猪木氏の現状などを語った。
猪木氏の病状について鈴木氏は「先週金曜日(15日)に会った。良くもなく、悪くもなく平行線をたどっている状況です」と説明。「ただ、今回、NHKに出たことで会長(猪木氏)が面白いことを言ってたんですけど…『俺は今、ドラマを作ろうと思っている』と、これ真顔で言ってまして、どんなドラマかというと『アントニオ猪木対アントニオ猪木をやろうと思っているんだ』と言ってまして、今、そのシナリオを作っているそうです」と明かした。司会者から「企画が上がってきたらどうしますか?」と振られた松永氏は「なかなか、うちでやるのは難しい」と返し、会場の笑いを誘った。
元々、2人は全く面識がなかったものの、鈴木氏がNHKの公式ホームページの企画募集に応募したのが始まり。初回の取材は昨年3月24日だった。コロナ禍で何度も中止を繰り返した末にようやく初取材が実現したものの、インタビューする予定だったディレクターが猪木氏を前にして言葉を発することができない状況となり、代わって鈴木氏がインタビュー。異例のプロデューサー兼ディレクターというスタイルとなったという。鈴木氏は「いろいろ質問を考えて用意したけど、結局、最後は一緒にいる。寄り添う。その中で出てきた言葉を拾っていった」と振り返った。
松永氏は「こういう感じの理路整然としないインタビューは聞いたことがなかった」と苦笑いしつつ、「生の猪木さんを伝える素材としては良いと思った」とし、これこそが猪木氏が伝えたい“裸の言葉”として受け止め、書籍について「あえて理路整然としない形で、猪木さんのしゃべりたいまま、しゃべった順番に残している珍しい本です」とPRした。
放送後の反響について鈴木氏は「想像以上の反響だった。アミロイドーシス患者さんからもメッセージが届いたり、いろいろなところに波及できたな、と。猪木会長、NHKさんありがとうございました。僕はこれを最後にこの世界から去ってもいい」と感慨深げ。松永氏は「HNKがプロレスをちゃんと取り上げたことについて、もの凄くプロレスファンの方を中心に反響が大きかったというのは印象に残りましたし、うれしかったところです」と話した。
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