元世界王者・星野敬太郎さんへ追悼10カウント…愛弟子の早すぎる死に花形進会長「本当に残念」

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昨年10月に52歳の若さで死去したプロボクシング元WBA世界ミニマム級王者・星野敬太郎さんの追悼興行が14日、東京・後楽園ホールで行われ、故人が現役時代に所属した花形ジムの花形進会長(75)らが故人の冥福を祈った。
横浜市出身の星野さんは1988年11月にプロデビュー。96年8月に日本ミニマム級王座獲得し、5度防衛した。00年12月にWBA世界同級王座を獲得。現役時代にWBA世界フライ級王者となった花形進会長と国内では史上初の師弟世界王者になり、話題を集めた。初防衛戦で敗れ、王座から陥落したものの、02年1月に王座返り咲き。初防衛に再び失敗し、03年6月にWBC世界同級王者ホセ・アントニオ・アギーレ(メキシコ)に敗れたのが最後の試合となった。
現役引退後は岐阜・各務原市でコパン星野敬太郎ジムを設立。後進を指導していたが、18年ごろにボクシング界を離れ、沖縄県に移り住んでいた。
セミファイナル前には追悼セレモニーが行われ、現役時代の星野さんの活躍を映像で紹介。キッズボクシングの普及に力を入れるなど育成にも定評があっただけに、師匠の花形会長は「まだまだこれからだった。選手を育てたいという気持ちもあったようなので本当に残念。長生きしていれば、次の星野を育てていたかもしれない」と愛弟子の早すぎる死を悼み、会場に鳴り響く10カウントゴングで故人に別れを告げた。
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