硬膜下血腫から回復した山中竜也の復帰戦は3・6神戸 「前回を超える試合を」

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昨年末に現役復帰を表明したプロボクシング元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(26=真正)の再起戦が決まった。3月6日に神戸市中央体育館で実施される所属ジム興行のメインカードでライトフライ級6回戦、相手は須藤大介(三迫)だ。
この日、山中は真正ジムのメンバーとともに神戸市中央区の湊川神社を参拝し必勝を祈願。いよいよ試合が決まり「油断せず、しっかり勝ちたい。相手はガンガン振ってくるファイターという印象で、しんどい試合になるかも。実際にリングに上がってみないと分からないけど、スパーで手応えはあります。前回を超えるような試合をしたい」と意気込んだ。山下正人会長も「練習の感じでは昔よりいいかも。体が大きくなっているし、今は階級的にライトフライ級がベスト。大人になって違う一面が見られるかも」と期待する。元世界王者の実績があるだけに再起を果たせば、すぐに世界ランクに復帰できる可能性もありそう。同会長は「1戦でも早く世界戦に持っていきたい」と話す。
山中は18年7月に2度目の防衛に失敗。その後に硬膜下血腫と診断され、日本ボクシングコミッション(JBC)のルールに基づき、引退した。これまで頭蓋内出血を発症した選手は自動的にライセンスを失効し、その後も取得できなかった。JBCは再発の可能性が健常者と変わらない場合、ライセンス再発行を認めるとする新規定を昨年12月に示しており、山中はこの適用を受ける。復帰戦に際し、試合1カ月前と1週間前、1週間後にMRI検査など健康観察の手続きを踏む。
また、元WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼(31=真正)は4月ごろに東京で再起3戦目に臨む見通し。「同じジムで(山中)竜也から、いちばん刺激を受ける。竜也はすぐに世界に行くだろうけど、僕も世界に行けるように。2人で形にしたい」と山中と一緒に世界王座返り咲きへ意欲を示した。