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豊嶋亮太、タイトル初挑戦で東洋太平洋王座獲得「ベルトは格好いい」

[ 2021年1月16日 21:08 ]

<DYNAMIC GLOVE 598th>長浜陸を破り、OPBFウェルター級のベルトを巻いてガッツポーズする豊嶋亮太(撮影・河野 光希)
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 プロボクシング東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ12回戦は16日、東京・後楽園ホールで行われ、戦者で同級12位の豊嶋亮太(25=帝拳)が、王者・長浜陸(29=角海老宝石)を3―0の判定で下し、新王者となった。戦績は豊嶋が13勝(8KO)2敗1分け、敗れた長浜は12勝(4KO)2敗1分けとなった。

 序盤から互いのパンチが相打ちになる緊迫した展開。4回を終えてジャッジの採点は38―38、39―37、37―39と三者三様だったが、中盤から豊嶋がペースをつかんだ。ボディーが得意な長浜に対して「角度とタイミングが分かったきた」とボディーの返しで削った。7回にはそこまでほどんど使っていなかった右ストレートが長浜の顔面をとらえてダウンを奪うと、採点で大きくリードしながらも最後まで挑戦者らしく攻めの姿勢を貫き、採点は117―110、116―111、115―112と完勝だった。

 16年の全日本新人王。タイトル初挑戦で王座を獲得した豊嶋は「やっぱりベルトは格好いいですね」と笑顔を見せ、ダウンを奪った7回のパンチについて「プレッシャーをかけての右はカルロス・トレーナーと練習してきたこと。会心の出来でした」と胸を張った。

 19年9月の試合で右拳を負傷し、1年4カ月もブランクができたが、「ボクシングと向き合い、自分を成長させてくれる時間だった。練習したことが自然に出せるまで練習をできた」と振り返る。元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(35)に練習パートナーを務めてもらうなど、名門ジムで質の高い練習を積み、「がむしゃらにやるだけじゃなく、勝つために何が必要なことを考えるようになった」という。

 もちろん、まだ満足はしていない。「望んでいた形ではなかった。目指すところはまだ遠い」と反省。特に打ち終わりの悪さを課題に挙げた。「ボクサーファイターのオールラウンダー。フレキシブルに対応できる選手になりたい。世界を目指していいと言われるとうに研鑽を積んでいきます」と、さらなる飛躍を誓った。

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2021年1月16日のニュース