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31日ラスベガス決戦の尚弥は渡米前日までスパーリング 打ち上げは4Rか5R予定

[ 2020年10月15日 17:05 ]

井上尚弥
Photo By スポニチ

 ボクシング大橋ジムの大橋秀行会長が15日、オンラインで取材に応じ、31日(日本時間11月1日)に米ネバダ州ラスベガスで約1年ぶりの試合に臨むWBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(27=大橋)が渡米前日の17日までスパーリングを行うと明かした。パートナーは同僚の元東洋太平洋スーパーフライ級王者・松本亮(26)か8月にプロデビューした松本圭佑(21)で、4ラウンドか5ラウンドを予定。コンディションを考慮して今週はスパーリングを行っていないが、直近では10日に松本亮を相手に行ったそうで、大橋会長は「いつもどおり攻・走・守が全てそろい、完璧にできている。おととい(13日)もミットやサンドバッグ打ちの激しい練習で、相当打ち込んでいる」と明かした。

 WBA2位&IBF4位のジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)の挑戦を受ける試合はラスベガスのMGMグランドで、無観客で行われる。試合決定時に無観客への懸念を示していた井上尚弥は、ジム内に音楽をかけない状態での練習をずっと続けているほか、前週からは新型コロナウイルス感染防止対策も兼ねて父・真吾トレーナーら井上家のメンバーとスパーリングパートナー以外は練習中のジムに入れない状態をキープ。パートナーも松本亮と松本圭の2人だけに限定した。スパーやミット打ちではモロニー対策が随所に見受けられるそうで、大橋会長は「ガードが堅く、穴の少ない選手。出入りもいい。生で見た(18年10月の)ロドリゲス戦よりも数段、技術力がアップしている。倒しに行こうとして倒せる選手じゃない。コツコツ行くことがKOにつながる」と分析した。

 16日に渡米前のPCR検査を受けるほか、現地でも数回検査を受け、試合4日前からは試合会場の“バブル”と呼ばれる隔離施設に入る。大橋会長によると、減量は「先週で(リミットまで)4キロ弱だと思う。今週から本格的に減量するが、海外も3度目なので慣れている」と心配ない様子。現地練習は検査を受けた人のみが入れるジムで行い、弟の元WBC世界バンタム級王者・井上拓真(24=大橋)を相手にマススパーリングなどで調整する予定。大橋会長は「無観客で、向こうでは行動もかなり制限されるので、今までと違った緊張感がある。それを楽しみに行ってきます」と話した。

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2020年10月15日のニュース