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“聖地”後楽園ホールでプロテスト再開 B級合格「越前のハヤブサ」は11・13デビューへ

[ 2020年10月12日 18:07 ]

8カ月半ぶりにボクシングのプロテストが実施された後楽園ホール
Photo By スポニチ

 プロボクシングの“聖地”後楽園ホールで約8カ月半ぶりのプロテストが12日に実施された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で1月27日を最後に同ホールでの実施は休止していた。この日はB級2人、C級21人が受験。午前中に抗体検査、午後に筆記と実技試験を受け、B級2人、C級16人が合格した。

 国内のプロボクシング興行は7月に無観客で再開され、現在は観客を収容人員の半数程度に制限して開催されているが、日本ボクシングコミッション(JBC)は選手を1カ所に集めてのプロテストの実施を見送っていた。新たなプロ選手が誕生しなければ、歴史ある新人王の存続も危ぶまれる中、11日に関西、西部(九州)地区でもプロテストが再開。ただ、1度の受験者数を20人程度に制限しており、JBCによると待機者が100人以上いるため、東日本地区では今月13日と19日、中部地区では25日にプロテストを実施する。プロテスト担当の福地勇治氏は「まずは無事に初日を終えてホッとしている。何とか11月、12月でやりきりたい」と話した。

 日体大卒業後、社会人で活躍し、国体5位入賞の実績がある白崎隼樹(27=川崎新田)はプロ転向のため、4月に福井から上京。コロナ禍でジムでの練習も制約される期間があったものの、ようやく受験日を迎え、B級で合格。実技試験のスパーリングでは大学の先輩でジムの先輩でもある日本スーパーバンタム級1位の古橋岳也(32=川崎新田)に胸を借りた。「5年ぶりの聖地で少し緊張したけど、練習してきたことを出せたと思う」と胸を張った。既に11月13日にデビュー戦が決まっており、新田渉世会長からは「越前のハヤブサ」のニックネームも授けられ、「早くタイトルに絡める選手になりたい」と意気込んだ。

 熊本工高時代に国体ライトフライ級で優勝経験のある永田丈晶(22=新宿協栄)も同じくはB級で合格。中大卒業時に1度はボクシングをやめて一般企業に就職したが、会社員との二刀流を決意してプロテストを受験。「ようやくスタートライン。自分はまだまだなので、まずは一歩一歩、1勝1勝を積み上げて目標のタイトルに近づいていきたい」とと話した。

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