ボクシング連盟、不正流用だけ謝罪 再掲載するドタバタ反論

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国内アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟(山根明会長)は1日、日本スポーツ振興センター(JSC)からの助成金の不正流用を事実と認める文章を公式サイトに掲載。一方、指摘を受けている他の問題については反論した。だが、最初にアップした文章では助成金の流用は「山根会長の責任」と明記し、同会長が日大の客員教授に就任した経緯も記されていたが、1時間足らずで削除。その後「誤って作成途中の文章が掲載された」と釈明した上で再掲載するドタバタぶりだった。
JSCから16年リオデジャネイロ五輪代表の成松大介に交付された助成金240万円を山根会長の指示で3分割し、助成対象外の別の2選手に渡したとされる同連盟は、7月30日に日本オリンピック委員会(JOC)を訪れて謝罪文を提出。この日も事実と認めたが「会長が他の2選手のことを思う親心からしたことであり、会長個人の利益目的からしたことではありません」と主張した。
さらに、都道府県連盟幹部らがJSCやJOCへ送った告発状で指摘された、国際大会派遣コーチの日当“ピンハネ”や山根会長への過剰な接待指示など4項目に関しては具体的に反論。「告発状は受領していない」とし、今後はJOCなどの指導や手続きの中でのみ対応するという。
山根会長は同日に岐阜市で開かれたインターハイ・ボクシング競技の開会式を欠席。吉森専務理事は「3日ほど前から体調を崩して入院している」と説明した。7日の表彰式は出席の可能性がある。
【連盟反論要旨】
(1)助成金不正流用
遺憾ながら事実。ただ、会長が親心からしたこと
(2)国体でボクシングが隔年開催になった理由
審判、選手数が少ないから。会長の言動や信用は一切関係ない
(3)コーチ謝金の不正流用
選手の観光目的のためにコーチ陣から寄付を募ることが不正と言えるのでしょうか?
(4)不正審判(岩手国体の判定)
プロとは異なり、ダウン自体に加点しない。不正審判であるかのような吹聴は容認できない
(5)会長接待
日本連盟が指示したことはない