トヨタ自動車のレジェンド・39歳佐竹の力投がサヨナラ呼ぶ「1人ずつ打ち取ることに集中した」

[ 2022年11月8日 18:17 ]

社会人野球日本選手権準決勝   トヨタ自動車1―0ENEOS ( 2022年11月8日    京セラD )

<トヨタ自動車・ENEOS>トヨタ自動車先発の佐竹(撮影・後藤 正志)
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 大ベテランの力投がトヨタ自動車のサヨナラ勝利での決勝進出につながった。社会人17年目、39歳の佐竹功年投手が準決勝で今大会初先発。最速148キロと年齢を感じさせない力強さを発揮し、3回まで無安打投球。6回1死二塁で81球で交代したが、都市対抗優勝のENEOSを2安打無失点に封じ込めた。

 「初回から飛ばして、先に点を与えないようにと思っていたけど、状態は決して良くなかった。1人ずつ打ち取ることに集中した」

 今夏は左太ももを痛め、都市対抗では登板なしに終わった。それだけにミスター社会人は日本選手権にかけていた。投げるからには結果を出す。強い思いがベテランに力を与えた。早大の3年先輩がソフトバンク和田、2年先輩がヤクルト青木。「まだ成長はできる」とマウンドに全力を注いだ。

 「10年前のリベンジもできた」と2012年の38回大会準決勝で先発し、同じENEOSに延長の末、0―1で敗れたことも忘れていなかった。早大の後輩・八木健太郎のサヨナラ打での決勝進出。4大会ぶり6度目の頂点を目指す。「決勝では負けたことがないんで」と自ら5度の優勝を経験している佐竹は言葉に力を込めた。

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2022年11月8日のニュース