「ヒゲ辻」さんの遺品 甲子園歴史館に寄贈「こんな選手もいたんだということを知ってもらいたい」

[ 2017年7月8日 18:16 ]

甲子園歴史館に寄贈された辻佳紀さんのユニホームやバット
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 1960―70年代、阪神や近鉄で捕手やコーチとして活躍し「ヒゲ辻」の愛称で親しまれた故・辻佳紀氏の遺族が8日、ユニホームなど遺品=写真=を甲子園歴史館に寄贈した。他にバット、帽子、写真で9日から同館で展示される。

 妻・良子さん(80)と亡父の名前を1字づつとった長女・酒井佳香さん(51)、次女・岡紀香さん(49)が持参した。辻氏は解説者時代の1989年4月、がんのため48歳で他界。遺族が甲子園球場を訪れるのは30年ぶりという。

 佳香さんは「ユニホームなどは母が大切にしまっていました。いつまでも家に置いているより、皆さんにご覧いただき、昔こんな選手もいたんだということを知ってもらいたい」と話した。京都国立博物館に勤めており、甲子園歴史館の活動にも理解が深かった。

 紀香さんは「晩年は私が運転手代わりでよく球場を往復していました。優しく、気配りのできる父でした」と話した。

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