C大阪・毎熊　足かけ4年、ゴール決めれば負けない神話継続「ここで1つ取れてホッとしてます」

明治安田生命J1第9節   C大阪1－0柏 （ 2023年4月23日    ヨドコウ ）

　C大阪―柏　前半、先制ゴールを決め駆け出すC大阪・毎熊＝ヨドコウ
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　明治安田生命J1リーグは23日、各地で7試合が行われ、C大阪は柏を1―0で下した。DF毎熊晟矢（25）の今季初得点で先制して逃げ切り、無失点勝利と2連勝は今季初めて。7位に浮上し、上位を追う態勢だ。G大阪は攻勢をかけながら最下位の横浜FCと1―1で痛恨の引き分けに終わった。

　この男がゴールを決めれば負けない。前半23分、DF毎熊が右足を振り抜いて先制弾。この1点を守り抜き、今季3度目の挑戦で初めてリーグ戦連勝とし上位進出へ弾みをつけた。

　「去年の5月から（リーグ戦でゴールを）取れてなかったので、焦りや責任を感じていました。今年も取るのが遅くなったけど、ここで1つ取れて、ホッとしてます」

　起点は相手のミスを見逃さないMF香川の好プレーだった。敵陣左サイドでFWサヴィオのパスミスをカットすると、すぐさま中央左寄りのFWセアラへ。そのボールはさらに中央へ走り込んだ毎熊へ流れるようにワンタッチで送られた。距離を詰めてくる相手GKを冷静に見極め、右スミへ流し込んだ。

　足かけ4年、リーグ戦で毎熊が得点すれば不敗が続く。20、21年のJ2長崎時代には4勝2分け。C大阪ではこの日を含めて3勝無敗だ。DF登録ながら東福岡高や桃山学院大では主にFWとしてプレー。現在は右ウイングと、どこでも器用にこなせる背番号16を、小菊昭雄監督は「私のサッカーに必要不可欠な、貴重な選手。まだまだ彼は伸びる」と称える。

　次節29日はホームに広島を迎える。昨季はルヴァン杯決勝など公式戦で3戦全敗した。この勝敗がタイトル獲得へ分水嶺になりそうだ。「今年は今年。過去のデータにとらわれていてもしょうがない」と言い切ったのは香川。連勝の勢いに乗って難敵を倒し、上位争いに食い込む。（北野　将市）