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サッカー元ウクライナ代表・シェフチェンコ氏 悲痛の叫び 「母と妹がキエフに…」説得も母国残留

[ 2022年3月4日 19:06 ]

アンドリー・シェフチェンコ氏(2018年)
Photo By スポニチ

 元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコ氏(45)が、英衛星放送スカイスポーツの番組に出演し、「この戦争を止める必要がある」と訴えた。現地時間3日に同サイトが報じた。

 昨年8月までウクライナ代表監督を務めたシェフチェンコ氏は滞在先の英国ロンドンでテレビ番組に出演。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、「私の気持ちはウクライナに戻りたいが、ここからウクライナが直面している状況や悲劇を人々に理解してもらうことにした。ウクライナの人々、私の国と家族は非常に難しい状況に置かれている。私の母と妹は現在、ウクライナのキエフにいる。そこでは多くの人々が亡くなっており、子供も命を落としている。ミサイルが人々の家を壊している」とし、ウクライナの現状を報告。「この戦争を止める必要がある。その方法を見つける必要がある。難民が増えており、人道支援、医療支援、食糧支援も必要だ」と述べ、援助金を集めてウクライナをサポートすると語った。

 また、ウクライナに残る家族について「何度もウクライナを去るように説得したが、答えはノーだった。彼らはウクライナに留まりたいと話している」と苦悩を明かしたが、「それがウクライナの精神だ」とし、国民は母国を守りたい気持ちが強いと力を込めた。

 サッカーについては「私のなかで、もはやサッカーは存在しない。それについてはもう考えられない。そんな時ではない。すべてのスポーツを見ていない」とし、ロシアのウクライナ侵攻によりスポーツについては考えられないと告白。FIFAとUEFAがロシアを国際試合から追放したことには「素晴らしい反応。難しい決断ではなかったと思う。兵士や爆弾を送り込めば、それは紛争ではない。戦争だ」とし、戦争を止めないならすべてのロシア人アスリートの出場を認めないのは正しい決断だと訴えた。

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2022年3月4日のニュース