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本田 香川“代役”に急浮上!イラク戦先発へ手応え

[ 2017年6月8日 09:40 ]

キリンチャレンジ杯   日本1―1シリア ( 2017年6月7日    味スタ )

<日本・シリア>後半、シュートを放つ本田(手前)
Photo By スポニチ

 香川の代役に本田急浮上。日本代表のFW本田圭佑(30)が7日、親善試合シリア戦で途中出場。右FWから右インサイドハーフにポジションを変えると、停滞していた攻撃を活性化させた。負傷交代した香川が13日に行われるW杯アジア最終予選のイラク戦に欠場することが濃厚となり、代わって先発出場する可能性が高くなった。 試合結果  日本代表メンバー  W杯アジア最終予選

 凡戦の中でも、光明はあった。後半開始から右FWに入った本田が、18分からハリル体制で初めて右インサイドハーフへとポジションを変えた。ボールを引き出しながら、巧みにキープしてリズムをつくる。積極的に飛び出した29分には、利き足と逆の右足で強烈なシュート。無得点に終わるもチームに落ち着きをもたらした。97年の「ジョホールバルの歓喜」の再現ユニホームで出場した国際Aマッチ89戦目。その数は今野とともに三浦知良(現J2横浜FC)らと並んで歴代9位となった。

 「仮想イラク」と位置づける一戦で引き分け。悔しさからか試合後の取材エリアでは報道陣の問いかけにも無言で通過した。それでも、場内のインタビューでは「僕は左利きなので右サイドに入れば、周りがよく動きだし、パスを出してくれる。FWや逆サイドの選手にも(パスの)準備しておいてくれと伝えた。久々の中盤なので、感覚を取り戻す意味では良かった」と手応えを口にした。

 左肩を負傷した香川の状態次第では“インサイドハーフ本田”が新オプションになる可能性もある。ザッケローニ体制でプレーしたトップ下を「わが家」と自ら形容。ミラノでハリルホジッチ監督と会った際には、中盤でのプレーを直訴していたほどだった。ともにプレーした倉田は「あそこでキープしてくれると周りがやりやすい」と首を縦に振る。イラク戦でコンビを組む可能性もある今野は「頭のいい選手。受けるのがうまい。自分も頭を使って90分、やる必要がある」と連係のイメージを膨らませた。

 「選手全員がこの結果に満足していない。これをポジティブに受け止めてイラク戦に臨みたい。勝つしかない」。右FWでは久保に先発を譲るが“新境地”で輝きを放った。

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2017年6月8日のニュース