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札幌J1残留のカギは「戦術=都倉」 砂川誠氏が分析

[ 2017年1月3日 14:05 ]

都倉とチームへの思いを色紙で伝えた札幌の「レジェンド」砂川誠氏
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 16年からスポーツニッポン新聞社評論家となった元コンサドーレ札幌の「レジェンド」砂川誠氏(39)が、新春特別企画で今季5年ぶりにJ1の舞台で戦うチームを鋭く分析した。チームの目標である「J1残留」へのポイントはどこにあるのか。エースのFW都倉賢(30)をキーマンに挙げ、今季の札幌の戦いに迫った。

◆都倉、内村、ジュリーニョの特長「強さ、速さ、推進力」生かせ

 新年、明けましておめでとうございます。スポニチ評論家も2年目を迎えます。今年もよろしくお願い致します。

 新戦力も入り、新たな競争が始まるチームで、やはりエースのトク(都倉)に大きな期待をしたい。コンサドーレの戦術が「戦術=都倉」と相手に言わせるぐらいの活躍をすることで、他の選手を引っ張っていってほしい。トクに相手の選手が集中すれば、周りの選手はスペースと時間を得ることができる。J1で2桁得点を獲るためには他のFWが点を獲ることも必要で、またそれでトクにチャンスが増える。そうなると相乗効果になり、チーム力はアップするはずだ。そのきっかけをトクにはつくってもらいたい。得点も挙げ、周りの選手も助ける。エースと言われるプレー、責任、覚悟をグラウンドで表現してほしい。

◆J1でもこれまでのスタイル変える必要なし

 J1に復帰しても昨季のスタイルを変える必要はない。しっかり全体で守備をして、自陣にブロックを形成することで相手エリアにスペースをつくる。そうすることでトク、内村、ジュリーニョというFWの主力になるであろう3人の特長でもある強さ、速さ、推進力を生かせる。

 J1に慣れるためにもシーズン序盤は多くを求めるのではなく、今までのスタイルを貫いた方がいい。勝ち点、自信を得る中で、徐々に主導権を握ることを目指すべきだろう。そうした序盤にはヘイスや、昨年はケガで思うように試合に出られなかった(小野)伸二が変化をつけてくれるはずだ。昨季、勝ち点を重ねながらチームが成熟していったように、J1でも同じようなことができれば、J1残留という目標は達成できるはずだ。

 コンサドーレにとっては全てのチームが格上になる。昇格、降格を繰り返した過去を払しょくし、新しい時代へと入った希望と期待を込めて今年も一年間応援しようと思う。

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