【まるがめボート　SG第70回メモリアル】小西吾郎の推しは宮之原輝紀　118期の逸材がついに本格化

前検気配は劣勢でも自慢の調整力で上積みを狙う宮之原輝紀（撮影・亀井　直樹）
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　SG「第70回ボートレースメモリアル」が、ボートレースまるがめを舞台に27日から開幕。全国24レース場から推薦された52人が激突する。舞台のまるがめでは21世紀に入ってSGを9回開催。そのうち2003年グランドチャンピオンで池田浩二、06年チャレンジカップで三嶌誠司、08年ボートレースダービーで丸岡正典、10年オーシャンカップで石野貴之、13年メモリアルで毒島誠、14年オーシャンCで吉田拡郎、そして17年オーシャンCで峰竜太と7人がSG初優勝の栄冠に浴している。そこで今回は本紙記者がSG初戴冠しそうな選手を予想。小西吾郎記者の推しは宮之原輝紀（26＝東京、平和島推薦）だ。

　6月以降は優出0回。はっきり言って宮之原の近況は良くない。だが、一方でSGタイトルを獲れるだけのポテンシャルを秘めていることも間違いない。

　昨年の秋から本格化。10～12月の4節連続優勝で、今年3月のSGクラシック（戸田）出場権を獲得した。そのクラシックは3強エンジンの一つとタッグを組み、SG初優出（3着）を達成。3度目のSG挑戦で早くも優勝争いを演じてみせた。

　覚醒の契機となったのは昨年10月の多摩川69周年だ。地元G1で苦戦したことで調整力の重要性を痛感。プロペラとの向き合い方を変えたという。粒ぞろいの118期で在校勝率1位に輝いた逸材に新たな武器がプラス。まだ安定感には欠けるが、類いまれな旋回力を発揮できる状態に仕上がれば頂点にも立てるだろう。

　個人的にはレース部記者と同じギャンブラーという点も好感。競馬、競輪をこよなく愛する宮之原はファン目線でコメントしてくれる。話していて自信度が伝わってくるため、予想の組み立てに非常に役立つ。初参戦となるメモリアルは浜野谷とともに平和島からの推薦。SG初制覇で、東都の次期エース争いに華々しく名乗りを上げてほしい。