【伊勢崎・SGオートレースグランプリ】伊藤信夫　3年前の歓喜をまた

　一瞬の隙を見逃さなかった。2日目5R。伊藤信夫は10線7枠からスタート3番手。2コーナーで前方の松尾彩と松本が重なって空いた懐を間髪入れず突き抜けた。独走態勢を築いて1着でゴール。初日のナイターレースから打って変わって走路温度が高く「滑って、後半はタイヤと相談しながら。でも、初日は最後追い込めたし、いい雰囲気」と上々の手応えを示した。5月にエンジンを乗り換えて上昇機運。直前の地元開催で今年初Vとイケイケドンドンで「直線の勢いがないので、そこはリングに頼ろうかな。欲張っていかないとSGは勝てないので」。3年前、20年大会で13年ぶりのSG制覇を果たした奇跡のベテラン。あの時の歓喜へと一歩ずつ近づく。