福島は宗像師“三本の矢”に注目

　【東西ドキュメント・美浦＝11日】好天の美浦は朝から気温がグングン上昇。涼しい函館から帰ってきたばかりの鈴木悠にとっては灼熱（しゃくねつ）地獄だ。セミの鳴き声に夏の訪れを感じながら、止まらない汗を拭い厩舎を回るが…。セレクトセール開催中とあって調教師のほとんどは不在。「収穫なしか」。諦めかけたとき、愛馬の動きを確認する宗像師を発見した。

　福島日曜メインの福島テレビオープンに3頭出しの予定。「3頭の中で一番順調だね」と意気込むのは前走ストークSを快勝したシナモンスティック。福島では昨夏、同距離の郡山特別を勝っている。「この舞台は間違いなく合っています。いい勝負ができそう」と連勝へ自信をのぞかせる。他2頭については「まだ本来の出来にはないけど、最終追いで馬体が絞れればいいね」。控えめだがサトノファビュラスは当舞台V、シセイヒテンは昨年の当レースで0秒3差6着と、それぞれ福島に実績あり。週末、福島に初出張の鈴木悠は侮れない“三本の矢”に熱視線だ。