初の夏競馬に気合十分の奈穂　女性騎手唯一の函館入り

古川奈穂
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　【東西ドキュメント・函館＝7日】調教開始時間である午前5時半の函館競馬場の気温は9度。震えながら調教スタンドに向かった鈴木智の目前を、デビュー2年目のキュートな笑顔の鞍上が通り過ぎた。今年は、4人いる女性騎手のうちただ一人、古川奈穂（21＝矢作）だけが函館入りしている。

　「函館で乗るのは初めて。昨年はケガで休養中だったので、夏競馬自体初めての経験です。矢作先生には“技術向上はもちろん、美浦からも馬が来ているので、1頭でも多く乗せてもらって来い。夏が勝負だと思って頑張って来い”と言われました」と目を輝かせた。この日は自厩舎の2頭に騎乗。厩舎スタッフに函館コースの特徴を聞き、調教をつけた。プライベートでも函館に興味があるようで「幕末の歴史が好きなので函館山とか五稜郭に行ってみたい」とニッコリ。さまざまなことを吸収できる21歳の夏になりそうだ。