【中山GJ】オジュウ4連覇!さぁ平地G1獲りへ宝塚でリベンジ必ず

[ 2019年4月14日 05:30 ]

大土塁を飛越するオジュウチョウサン(左)(撮影・郡司 修)
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 春の障害頂上決戦「第21回中山グランドジャンプ」が13日、中山競馬場で行われた。単勝1・1倍の断然人気に推された“絶対王者”オジュウチョウサンが完勝。平地も含めて史上初となるJRA同一重賞4連覇の大偉業を達成した。

 ライバルが“オジュウ包囲網”を敷いてきたからこそ、逆に鬼神の強さが際立った。最終3コーナー。内にミヤジタイガ、ニホンピロバロン。外からタイセイドリームとマイネルプロンプト。一瞬包まれかねないピンチから石神が譲らずゴーサインを送ると、勝負魂に火が付いた。最終障害で迫ったシンキングダンサーを軽く突き放すと、歓喜のガッツポーズで今年も真っ先にゴールに飛び込んだ。

 石神は感無量の表情だった。「今年はみんな勝ちに来たというのか、一致団結して僕の馬をつぶしにきていた。凄いプレッシャーはありました。他の馬が来た時に怒って(ハミを)かんだり…。オジュウにはかわいそうな面もあったが、やっぱり強い馬です。重賞4連覇はうれしいです。平地G1並みのファンの声援もうれしかったです」

 まさに記録ずくめ。障害重賞11連勝、障害通算獲得賞金約6億4088万円は自己記録を更新し、いずれも歴代1位。鞍上・石神は障害GI騎乗機会7連勝。8歳を迎えても衰えを知らない愛馬に「今日の返し馬も気合が凄かった」と最敬礼だ。管理する和田正師は「今まで達成していないことを成し遂げたのは凄いこと」と目を細めた。

 次走は昨年有馬記念(9着)以来の平地戦へ。青写真通りに宝塚記念(6月23日、阪神)を目標にする。表彰台に立った長山尚義オーナーは「強かった?俺もビックリしているよ」と褒め称え「次は宝塚記念。ファン投票ですけどね」とファンに熱い一票を託した。

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド 母シャドウシルエット(母の父シンボリクリスエス)牡8歳 美浦・和田正厩舎所属 馬主・チョウサン 生産者・北海道平取町の坂東牧場 戦績27戦16勝(障害22戦14勝) 総獲得賞金6億6680万5000円(障害6億4088万5000円)。

 ≪五十嵐が落馬負傷≫中山11R・中山グランドJでトーアツキヒカリが10号障害着地時に転倒し競走中止。落馬した五十嵐雄祐(35)は船橋市内の病院に搬送され胸椎圧迫骨折の疑いと診断された。14日に福島で騎乗予定だった2鞍は乗り代わりとなった。また、シゲルボスザルは転倒したトーアツキヒカリに接触し落馬、競走中止となった。

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