【有馬記念】(14)シュヴァルグラン 福永「悔いない仕上げ」

[ 2016年12月22日 05:30 ]

福永を背に追い切るシュヴァルグラン
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 開門から2時間後でも、コース上はモヤが立ちこめていた。シュヴァルグランの馬上で、ブルーのジャンパーに身を包んだ福永の姿を確認できたのはゴール前のみ。僚馬リッチーリッチー(3歳1000万)を内から力強く抜き去り、1馬身半先着した。

 福永は「追走してラスト1Fだけメリハリをつけたけど、反応はいつもより良かった」と報告。続けて「(コースに)下ろした時のフットワークが今までと全然違った。調教から良くなっていると感じる時はホントにいいんだ。天皇賞・春(3着)もそうだったけど、体に幅が出てもっと良くなっている」と太鼓判。

 鞍上は3日の阪神競馬5Rでレース中に騎乗馬が故障し落馬骨折。有馬記念騎乗は絶望かと思われたが、驚異の回復力で間に合わせた。馬主である「大魔神」こと元メジャーリーガーの佐々木主浩氏は“祐一が行けるなら”とコンビ継続をオファーした。

 昨年の今ごろはオープン入りしたばかりだったが、G1タイトルを狙うまでに成長。福永は「悔いのない仕上げができた。一発狙うなら、これぐらいじゃないとね。あとは自分が結果を出すだけ」と決戦を待ち望んでいた。

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2016年12月22日のニュース