日本スーパーバンタム級王者2度の古橋岳也が引退表明 王座復帰も「35歳でやめると決めていた」

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プロボクシング前日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也(35=川崎新田)が20日、川崎市内の所属ジムで会見を開き、現役引退を発表した。昨年12月26日の王座決定戦で田村亮一(35=JB SORTS)に2―1で判定勝ちし、2度目の日本王座戴冠を果たしたが、今月18日に王座を返上していた。元全日本スーパーバンタム級新人王でプロ通算は40戦29勝(16KO)9敗2分け。
進退発表の会見に集まった報道陣に対し、「ボクシングを始めてから19年、家族を心配させっぱなしだった。少しは安心させられると思う…結婚します」といきなりボケをかました古橋。30歳だった16年10月、2度目の日本王座挑戦で石本康隆(帝拳)にTKO負けした後に「続けるならあと5年、35歳でやめると決断していた」と明かし、「このまま現役を引退しようと思います」と表明した。
昨年6月、井上拓真(27=大橋)に敗れて日本王座から陥落。目指していた「世界への道は絶たれたとドン底に落ちた」という。「35際で終わりと決めていなかったら、まだやっていたと思う」と話し、「ズルズルやるのも嫌だった。終わりを決めたからこそ力を注ぎ込むことができて、日本タイトルも2回取れた。ここで終わりというエネルギーが欲しかった」と説明。田村戦は「最後と思って臨んではいなかった。最後まで上を目指したかった」そうで、「やり切ったと思う反面、本当に世界王者になりたかったので、そこだけは心残り」と本音を口にし、ジムや地元への思いを問われると涙で声を詰まらせながら「感謝しかないボクシング人生です」と締めくくった。
以前から35歳で引退の意向を聞いていた新田会長は当初、挑戦者決定戦だった田村とのマッチメークにあたり「田村選手にも、チャンスがあった他の選手にも大変失礼」と悩んだと明かした。それでも19年に古橋に敗れていた田村が再戦を希望したことに加え、古橋の心変わりにも期待して試合を設定。試合後は東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座を目指しての現役続行も打診したが、古橋の決意は変わらなかったという。古橋は激闘型でフルラウンドを戦うだけに「あちこち体が痛んでいる部分がある」と心配していたこともあり、「気持ちと体を考慮した上で(引退を)了承せざるを得なかった」とした。
古橋自身、体には問題ないそうで、引退後につちて問われると「ドバイで物乞いをするか…年収800万円だそうです」と再びボケをかましたあと、「いずれはジムを持ちたい」と明かした。川崎市内で場所を借りて個人フィットネス教室を始めているそうで、「それを徐々に拡大していこうと思う」と話した。ジムでは4月に東京・後楽園ホールで引退式を計画しているが、「リングでグローブをつけるのは試合だけと決めている」と引退スパーリングには消極的な姿勢を示した。
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