ロマゴン戦見据えるエストラーダが1年半ぶり復帰戦で判定勝ち IBFライトフライ級はノンチンガ新王者
プロボクシング元世界2階級制覇王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)が3日、メキシコのエルモシージョで約1年半ぶりの復帰戦を白星で飾った。保持するスーパーフライ級の米リング誌認定ベルトとWBCフランチャイズ王座の防衛戦としてアルヒ・コルテス(27=同)と12回戦を戦い、3―0で判定勝ちした。元WBAスーパー&WBO世界フライ級王者、元WBC&WBAスーパー世界スーパーフライ級王者のエストラーダは43勝(28KO)3敗、コルテスは23勝(10KO)3敗2分け。
エストラーダは昨年3月、元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(35=ニカラグア、帝拳)との約8年4カ月ぶりの再戦に判定勝ちも、新型コロナウイルス感染でゴンサレスとの3度目の対戦予定が2度中止になるなどブランクをつくっていた。団体内王座統一戦を拒否してWBAスーパーフライ級スーパー王座を剥奪され、今回は12月に計画するゴンサレスとの3度目の対戦へ向けた調整試合の意味合いが強かったが、好戦的なコルテスと終始激しい打撃戦を展開。5、6回とワンツーや左ボディーを浴びて苦しみ、7回に右ストレートを効かせてから左ボディーでダウンを奪ったものの、コルテスも最後まで互角の打ち合いを演じて引かなかった。採点はジャッジ2人が115―112、1人が114―113だった。
アンダーカードのIBF世界ライトフライ級王座決定戦12回戦は同級1位のシベナティ・ノンチンガ(23=南アフリカ)が同級3位のエクトル・フローレス(29=メキシコ)に2―1で判定勝ちして新王者となった。2回に右オーバーハンドをガードの外から打ち込んでダウンを奪取。その後は接近戦でのボディー攻撃を徹底したフローレスに苦しんだものの、終盤は疲労が見えた相手に右フックをヒットさせるなど打ち合いで譲らなかった。採点はジャッジ2人が116―111、114―113でノンチンガを支持。1人が115―112でフローレスだった。