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浅野拓磨 豪快ボレーでスペイン1号「一歩踏み出せてうれしい」 代表復帰へ猛アピール

[ 2025年3月4日 02:00 ]

 アラベス戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶマジョルカの浅野=パルマデマジョルカ(共同)
Photo By 共同

 スペイン1部マジョルカのFW浅野拓磨(30)が2日のホーム・アラベス戦で移籍初ゴールを決めた。前半9分に豪快な右足ボレー弾。日本代表は20日から8大会連続出場に王手をかけているW杯アジア最終予選を控えており、浅野は代表復帰に向けて存在をアピールした。試合は1―1に終わった。

 衝撃的なゴールだった。前半9分、右からのロングスローが目の前にこぼれてくると、浅野がペナルティーエリアに入った位置で右足を振り抜く。弾んだボールを鋭く捉えた一撃は、文字通りゴール右上に突き刺さった。「これまでゴールという形でチームを助けられなかった。一歩踏み出せてうれしい」。リーグ戦出場15試合目の初得点に笑顔を見せた。

 今季ドイツ1部ボーフムから加入。先発4試合を含む開幕6戦は連続出場を果たした。だが定位置争いをリードしていた中で右太腿裏を負傷。昨年12月の復帰後も途中出場の限られた時間でゴールが遠かったが、コンディションを整えて勝ち取った3試合連続先発で待望の一発を決めた。後半20分に退く際は大歓声でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

 記念すべきスペイン1号弾は99年開場の本拠ソン・モイスでクラブ通算500点目のメモリアル弾。クラブ史に名を残し、アラサテ監督も「素晴らしいゴール。自信になるだろう」と称賛した。20日からW杯アジア最終予選2試合を控える日本代表にとっても大きな一撃。セルティックでゴールを量産する前田以外のFW陣はコンディションや出場機会の問題で懸念を残す状況で昨年9月を最後に代表招集を外れていた浅野の復調は森保ジャパンにとって朗報だ。

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